工作機械

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最終更新日: 2020年1月24日

 

2019年10-12月の現況と2020年1-3月見通し

国内の機械需要は、米中貿易摩擦に伴う設備投資の先送りがみられ低調に推移した。業種別では主力の自動車関連を始め半導体・電子部品関連など多くの業種で受注は減少した。海外は、北米向けが、米中貿易摩擦の先行き不透明感から低調だったほか、欧州向けもドイツを中心に低迷した。中国向けは、米中貿易摩擦や景気減速に伴い総じて需要は低調だった。また、東南アジア向けは、主力の自動車関連が減少した。


 

 

国内は、設備投資に対する慎重な姿勢は変わらず、主力の自動車関連を始め半導体・電子部品関連などは低調な見通し。海外は、北米向けは、米中貿易摩擦の影響が続き自動車産業を中心に受注は低迷する見込み。欧州向けは、ドイツの回復が見込みにくく、英国はEU離脱の先行き不透明感は解消されず、総じて低調な推移が見込まれる。中国向けは5G(第5世代移動通信システム)関連需要の引き合いが期待されるが、景気減速が続き受注は低迷する見通し。東南アジア向けは引き続き低調な見込み。

2019年7-9月の現状

国内の機械需要は、設備投資に慎重な企業が増加し、政府の投資促進策も下支えには至らず総じて低調だった。前期まで堅調であった主力の自動車向けで減少したほか、半導体・電子部品関連の受注も減少した。海外は、北米向けは米国の完成車需要の減速を受け自動車産業を中心に低調であった。中国向けは、米中貿易摩擦や中国の景気減速を背景に低迷しており、特に自動車関連やスマートフォン関連で減少した。一方、タイやインドネシアといった東南アジア向けは、自動車向けが下支えし堅調に推移した。

2019年4-6月の現状

国内は、半導体・電子部品関連は弱い動きとなったが、主力の自動車関連や、建設機械向け、医療機器向けの受注は堅調だった。海外は、北米向けや欧州向けは自動車関連で安定していた。アジア向けは、中国でスマートフォン関連の受注が減少したほか、米中貿易摩擦の影響で投資に慎重な日系企業が増えたため受注は減少した。一方、タイやインドネシアでは自動車関連を中心に堅調に推移した。工作機械の基幹部品であるリニアガイド(位置決め装置)の部品不足は解消した。

2019年1-3月の現状

国内は、半導体関連や電子部品関連の受注が弱含んだものの、自動車関連を中心に需要は順調だった。海外は、米国・中国向けは米中貿易摩擦の影響、欧州向けはイギリスのEU離脱問題やドイツの景況感の悪化などから不確実性が高まり、投資に慎重な企業が増えたため受注は減少した。特に中国では、IT関連やスマートフォン関連が減少した。一方、タイやインドネシアでは自動車関連を中心に順調に推移した。工作機械の基幹部品であるリニアガイド(位置決め装置)等の部品不足は改善がみられた。

 

 

 

 
 

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