経済月報2013年3月号

タイ進出製造業の現状と課題
～バンコクを中心としたメコン地域の事例～

　タイ、シンガポール、マレーシアなど10カ国から成るＡＳＥＡＮ(以下アセアン)は、約６億人の人口を抱え、今年も5％台の高い成長が見込まれる地域である。日本との関係においては、今年友好協力40周年を迎え、貿易に占める割合も高くなっている。また2015年には経済統合を予定しており、域内関税が原則撤廃される見通しである。アセアンの中でも、タイは江戸時代から日本と交流があり、仏教国で親日的な国として知られている。一昨年の大洪水被害から復興して、昨年は5％台の成長率に回復するなど、今後も成長が見込まれる国でもある。そうした中、タイ・バンコクを中心としたメコン地域に進出している県内製造業を訪問し、その現状と課題を探った。