経済月報2012年6月号

信州農産物のブランド力向上をめざして

挿絵

長野県は、変化に富んだ自然環境や農業者の高い技術力とたゆまぬ努力により、全国有数の農業県として発展してきた。

しかしながら、高齢化の進行や担い手の減少による農業生産力の低下、県外の有力産地との競争激化、輸入農産物の増加や消費量の減少などによる農産物価格の低迷など、さまざまな課題に直面している。

また、昨今の農産物生産においては、「つくりたいものをつくる」というプロダクトアウトの考え方から脱却するとともに、マーケティングの原点として、消費者などの視点に立ち、農産物の利用・販売にかかわる事業者・団体等と連携しながら、消費者などが望んでいるもの(品質・価格)を、望んでいる形(販路・包装)で提供することが求められている。

そこで、当研究所が2011年度に長野県から委託を受けた「信州農産物マーケティング調査事業運営業務」における調査結果を踏まえながら、信州農産物のブランド力向上と消費拡大に向けた課題と可能性についてレポートする。

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