経済月報2010年8月号

新たな卸機能を創造する~中小卸売業者の生きる道~

挿絵

卸売業界においては大手卸売業者(以下、大手卸)へ取引の集中化が進むなど、経営資源で劣る中小卸売業者(以下、中小卸)は厳しい経営を強いられている。
さらに消費財卸売業では大手小売業者(以下、大手小売)が大手卸と直接取引するなど流通の効率化を図る動きがみられ、また卸同士の合併や提携による規模拡大が進展し、その影響が中小卸へと波及している。
そこで本稿では、大手卸との競争の中で、中小卸が製造業や小売業と連携を図り、事業の強化や事業領域の拡大と、新たな取り組みを行っている事例を取り上げ、今後中小卸が生き残るための方向性を探っていく。

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