FMEA・FTA実践入門講座

・講師:ラーチマネージメントリサーチ代表・長野高専客員教授 村岡 正一 氏
・開催日:平成21年9月9日、10日
・場所:長野高専地域共同テクノセンター
・参加者:30名

講義・実習内容

 FMEA(Failure Mode and Effect Analysis:故障モード影響解析)・FTA(Fault Tree Analysis:故障の木解析)は、ISO9000・ISO/TS16949規格の重点であり、信頼性の高 い製品の設計・製造には不可欠な手法です。本講座では、市場トラブル・製造不良未然防止として、FMEA・FTAの実施手順と活用方法を解説し、失敗事例から効率よく効果を上 げる方法について講義しました。
 一日目は、信頼性の確保に有効な仕組みや手法、TS16949/ ISO9000の要求事項、FMEA・FTAの実施手順と活用方法などについて講義しました。二日目は、FT図(Fault Tree図 :故障の木)の作成演習を行い、事例を用いて失敗を防ぐための実施法について解説しました。締めくくりにワークショップを行うことで、座学だけでは習得しきれないFMEA ・FTAの活用方法の詳細について体得することができました。
 最終日には講師より修了証が授与されました。
講座風景1

参加者の声

 ・現在社内で進めている方向性について再確認できた。
 ・丁寧な説明で事例が多く、分り易かった。
 ・現実に発生した事例を織り交ぜて説明があり、大変参考になった。
 ・基礎的な内容についても講義していただき大変役に立った。
 ・一人でなく会社全体で協力していけるよう、段取りを行い継続していきたい
 ・FMEA・FTAに関する素直な背景、意見を聞くことができて大変参考になった
 ・製品不良、故障に対する要因解析と対策・検討・手順について解りやすかった
 ・ワークショップにより、実際にFMEA・FTAを行えたことが良かった。
 ・教科書と実務とで違う場合のアプローチの説明が非常に参考になった。
 ・例題によるワークショップを生かし、ぜひ会社で落とし込みをしてみたい。

講師の声

 FMEA・FTA実施への社内外の要求が強く、受講者が直面している課題だけに熱心な聴講でした。カリキュラムの狙いが、理論的・形式的でなく、あくまで実践的なFMEA・FTA の講義をすることにありましたが、狙いが達成できたことがアンケート結果からも読み取れます。
 FMEA・FTAはうまく運用すれば非常に効果のあるシステムですが、実際には「労多くして、益少なし」になっています。技術開発の遅延、技術者への負担増、管理費の増大等 、大きな経営問題ですが、経営サイドが気づいていません。本講座受講者には、最も少ない工数で最大の効果をあげる方法を習得していただきました。今後受講者だけでなく 全社で取り組めるよう経営者、事業責任者への啓蒙をどうするかが大きな課題です。
講座風景2

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