経済月報2009年8月号

ものづくり人材を育む中高一貫教育の可能性

挿絵

長野県は、他県と比べ製造業が盛んであり、ものづくり産業が県内産業をリードしている。
そのため、本県の経済発展を考えるとき、製造業の活性化は避けて通れない課題である。
しかし、団塊世代の大量退職や大学工学部卒業生の製造業離れなどにより、ものづくりの将来を担う若手技術者の育成システムが地域において十分機能しているとは言いがたい。
また、近年、理科の勉強が面白いと感じている生徒が減少傾向にあるなど、中高生の「理科離れ」問題がしばしば話題となり、産業界からも理工系人材の裾野が広がらないとして懸念の声が上がっている。
理科や算数・数学に興昧・関心のある子どもたちを増やすための具体策として、中学校と高等学校の6年間を一貫したカリキュラム(教育課程)で教育する中高一貫教育やスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の取り組みがあり、いずれも注目度が高まっている。
そこで、ものづくり・理数教育充実とともに創造性や個性を育む中高一貫教育の好事例を調査し、地域や産業界のニーズにも即した人材育成のあり方を報告する。 

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