インターネットの新しい動き~Web2.0とは~
- 最近、携帯電話やパソコンを利用して、メールのやり取りをしたり、いろいろな情報を調べたり、振込をしたり、商品を購入している皆さんも多いのではないでしょうか? 駅に行かなくても指定席を予約でき、好きなときに切符を受け取れるサービスも一般的なものになりました。
- ところで、最近、このインターネットに新しい動きが出てきていることをご存知でしょうか?この現象は、一般に「Web2.0」と呼ばれています。
Web2.0とは何か
- Web2.0は特定のネットサービスを表す言葉ではありません。むしろ、最近出てきた新しいネットサービスを総称する言葉といえます。
Web2.0の特色
- Web2.0の特色として、インターネット利用者それぞれが参加する「利用者参加型サービス」である点と、多くの参加者が自分の持っている情報を積極的に共有しようとする「オープン志向」という2点を挙げることができます。
- Web2.0のサービス提供者は、利用者を「自ら情報を積極的に出してくれる信頼できる協力者」と位置づけています。多くの利用者がコンテンツの制作、サービスの開発に積極的に参加します。代表的な例としては、オンライン百科事典のウィキペディアがあります。
共同制作されるフリーの百科事典-ウィキペディア
- ウィキペディアは、すべての内容がインターネット上の不特定多数のメンバーの手によって共同制作されるフリーの百科事典です。ウィキペディアには決まった著者はおらず、ネットに参加することで、誰でも随時、項目の追加や内容の追記・修正を行うことができます。一つの項目について多くの人が関わり、新たな項目を追加し、間違いや古い項目を修正しながら、絶えず進化していきます。無料でありながら既存の辞書にはない幅広い情報がカバーされています。いわば、すべてのインターネット利用者が、自身の得意分野の情報について、随時書き込むことが可能な百科事典といえるでしょう。
Web2.0の進展に伴うビジネスの世界での変化
- ネットの力により、多様で小規模な需要にも対応でき、採算ベースに乗せることができるようになってきました。これを「ロングテール現象」といいます。典型例は、Amazon.comの書籍販売です。
- 同社のネット書籍販売では、全体の売上の約3分の1が通常の書店では扱うことが困難な売上数の少ない本によって成り立っていると言われています。実際にネット販売活動を行っている別の業者のデータによると、販売数上位2割の売れ筋商品の売上は全体の41%に過ぎず、残りの販売数8割のロングテール部分が売上の59%を占めていました。また、25万点の商品群のうち「一度も売れたことのない」商品が22万4千点、全商品の90%もあったということです。
- この事例はインターネット技術の進展がもたらした、新しいビジネスの姿といえます。
(2007.7.24)
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