経済月報2006年10月号

新規事業分野として期待が高まる医療機器分野

挿絵

高齢化の進展や多様化する医療ニーズ及び高度化する医療技術などを背景に、医療機器は今後の成長産業のひとつとして期待されている。しかしながら、競争力を左右する研究開発には巨額の投資を必要とし、加えて保険医療財政の悪化の影響など厳しい面も併せ持った業界ともいえる。

長野県は世界でも稀な精密業の集積地であり、時計を中心に培った超精密加工技術や組立技術は、故障の許されない高度医療機器分野で十分に活かしていける。こうした素地を活かすように最近、医療機器分野への進出を検討する企業は増加しており、信州大学医学部や松本歯科大学など県内の医学系大学の産学連携の取組みも積極的になっている。

本レポートでは、医療機器事業に関する県内企業のポテンシャルから参入の可能性を検討した上で、県内企業の進出事例をみながら参入の際の留意点を整理した。

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