経済月報2006年6月号

長野県経済が積み残してきたもの~地域のポテンシャルを活かしていくために~

挿絵

日本経済は失われた15年を一気に取り戻すかのような勢いで回復を遂げている。しかし、景気回復の影で取り残されてしまっている地域経済の課題は今なお多い。本稿では、今回の景気回復局面で明らかになってきた長野県経済の積み残された課題について整理し、その課題を克服するための可能性を検討した。

積み残された課題に対処するためには、企業の経営革新や、新産業・新事業を創造するための地域のポテンシャルと、それを活かすための産業政策が必要だ。つまり、ポテンシャルを活かす「旗印」を掲げ、それに向けて戦略を構築し行動することである。こうした「地域経営」により初めて、熾烈なグローバル経済の中で、地域が地域として生き残っていくことが可能となる。

長野県の秘めるポテンシャルは大きい。それを活かしきれるのか。今、地域の構想力が改めて問われている。

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