味噌業界
業界概要
- 味噌の消費量は、食生活の多様化などを背景に減少している。総務省家計調査によると、16年における1世帯(2人以上世帯)当たりの年間味噌購入数量は5.3kgとなり、10年前の7割程度まで落ち込んでいる。
- こうした需要の減少を受け、産出事業所数は減少傾向にあり、生産量・出荷額も、近時下げ止まりつつあるが、総じては減少傾向にある。
全国の味噌生産量と事業所数の推移
(資料)生産量は農林水産省「米麦加工食品生産動態統計調査」および「食品産業動態調査」
産出事業所数は経済産業省「工業統計調査」
(注)産出事業所数は、確定版が公表されている14年までを掲載
長野県内の動向 : 日本一の味噌生産県
- 長野県の14年の出荷額はおよそ552億円で、国内シェアは46.4%と全国のおよそ半分を占めている。これは、業界の上位3社(マルコメ(株)、ハナマルキ(株)、ひかり味噌(株))が県内企業であり、そのスケールメリットと商品開発力を活かして年々シェアを伸ばしてきたことが大きい。また、一部企業で、PB商品の受託製造を増やしたこともシェアアップの一因と考えられる。
- しかしながら、業界全体では、国内需要の減少、低価格品へのシフト、スーパーなどからの値引き要請、原材料価格の上昇等により、収益環境は厳しい状況が続いている。(詳細は経済月報2017年6月号をご覧ください。)
全国・長野県の味噌出荷額の推移
(資料)長野県企画部情報統計課「工業統計調査結果報告書」および経済産業省「工業統計調査」
(注)従業員4人以上の事業所の出荷額(但し、長野県の出荷額は2000年までは3人以下の事業所の出荷額も含む)
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