RESAS(生活用品消費分析)でみる長野県の清酒市場トレンド<2026.3.11>

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最終更新日: 2026年3月11日

 

生活用品の消費動向が把握できる

 RESASは、国(経済産業省、内閣官房)が提供する地域データの統合プラットフォームで、人口・産業・人流・消費などの情報を、地図やグラフで横断的に可視化できます。
 RESASのトップ画面には、「マーケティング」「観光」「人口」などの分析メニューが用意されており、そのうち「マーケティング」の中の生活用品消費分析では、全国および都道府県別に、生活用品(378分類)ごとの、購入金額・購入点数・購入単価を把握することができます。本稿では、このデータを基に長野県の清酒市場の消費動向を分析しました。

長野県の清酒市場の特徴

 図表で長野県と全国の清酒の購入金額と購入点数をみると、贈答や家庭内需要が高まる年末年始期(11~1月)をピークに、夏場に落ち込むという明確な季節パターンが共通していますが、いずれも長野県が全国を上回っています。また、長野県の購入単価は2023年以降、上昇基調が明確です。
 次に、指数(21年平均=100)で年間の動きを捉えると、長野県の24年の購入金額指数は87.6、購入点数指数は69.6へと低下しています。これに対し、購入単価指数は125.9と上昇しています。全国に比べ、長野県は購入点数の減少幅が大きい一方、単価上昇が顕著であり、結果として購入金額の下げ幅は小幅にとどまっています。
 これらの動きを金額=点数×単価の関係に照らせば、長野県では単価上昇と点数減少が併存する構図が確認できます。つまり、消費者は購入点数を抑制する一方で購入単価は上昇させ、購入金額はある程度の水準を維持する行動をとってきた可能性が高いと考えられます。
 この背景には、消費者がより付加価値の高い特定名称酒などの商品を選択する傾向が強まっていることがあるとみられます。また、贈答需要や観光需要の底堅さも、高単価商品の選好を下支えしている要因と考えられます。このように、長野県の清酒市場では、需要の質的変化が進んでいることが、RESASのデータから示唆されます。

         図表 清酒の消費動向

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 ※詳細は、経済月報3月号掲載のトピックス「RESASによる商流と消費に関する分析」で紹介しています。ぜひ、ご覧ください。

(2026.3.11)

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