Next Stage ~ITで挑む信州企業~ 株式会社ハイマウントアソシエ

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最終更新日: 2025年6月10日

代表取締役社長
安養 壌

 株式会社ハイマウントアソシエ

  住所:北安曇郡白馬村北城5983-203号室
      設立:2017年4月
  従業員数:3人
  事業内容:インバウンド導入支援、ランドオペレーター業務、
                    キャンプ場運営代行、人材マッチング
  電話:0261-85-0323

当社の事業概要・強み

 当社は、20年以上にわたりインバウンド事業に携わり、「観光の力で地方の課題を解決する」という理念の下、インバウンド導入支援、ランドオペレーター業務、キャンプ場運営代行、人材マッチングの4つを軸に事業を展開しています。
 インバウンド導入支援では、地方自治体や観光事業者と連携し、訪日外国人旅行者の受け入れ体制の整備や情報発信を行ってきました。特に重視しているのは、地域の方々が本当に伝えたいことを第一に、その思いを軸とした発信です。ランドオペレーター業務では、海外の旅行会社と国内の観光資源を結び、ツアー造成や現地手配を通じて、円滑な旅行体験を支えています。
 また、前職で培ったホテル運営の知見を生かし、キャンプ場運営の支援を行うなど、地域資源の再活性化にも力を入れています。さらに、観光業を中心に海外人材のマッチングと就労支援を行い、慢性的な人手不足解消にも取り組んでいます。

強みの活用事例

 例えば、特定の農産物が全国的に知られ、観光地としても認知されているある地域は、インバウンド市場では十分に知られておらず、今後の需要縮小が懸念されていました。そこで当社は、地域住民との対話を重ね、発信の核となるキーワードを1つに絞り、その農産物の地理的・歴史的背景に着目したストーリーを軸に展開を進めています。この物語性が地域の個性を明確にし、他の特産品や観光地と合わせた発信を可能にします。
 さらに、そのキーワードを視覚的に印象付けるロゴを制作し、ロゴを中心としたウェブサイトを開設しました。これにより、海外向けプロモーションに加え、国内でも新たな共感を呼び、地域への関心を高めています。私たちは「新しいものを造る」のではなく、既にある地域の価値を掘り起こし、伝わりやすい形で届けることが、インバウンド成功の鍵だと考えています。

ITを用いた今後の事業展望

 長野県のスノーリゾートは、1998年の長野冬季五輪を機に整備された新幹線と県内各地へのアクセスの良さ、そして、質の高い雪と日本らしい文化と大自然の魅力から、海外でも高い人気を誇ります。一方で、地域らしさの希薄化、宿泊や飲食施設の需要と供給の不均衡といった課題も顕在化しています。特に、アクセス拠点である長野駅周辺は、観光資源に恵まれていながら通過点と見なされがちで、スキー客や山岳観光の受け入れ体制が不十分な現状があります。
 そこで当社は、産学官連携による「信州未来協創会」のメンバーと共にコンソーシアムを組成し、それぞれの専門分野を生かして観光DXを取り入れた新たな受け入れ体制の構築事業に着手しました。メンバーは、ライブカメラやゲレンデマップ、Web制作、インバウンド発信、マーケティングなどの専門家と、交通・宿泊・レンタル業者の協力で構成されています。ITを活用した同事業のプラットフォーム「SNOW HUB NAGANO CITY/MOUNTAIN HUB NAGANO CITY」では、情報発信・サービス・交流拠点として、長野市の魅力再発信と地域全体の価値向上を目指しています。

 

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