躍動する信州のITカンパニー 千曲運輸株式会社

印刷

最終更新日: 2025年2月10日

代表取締役社長
中嶋 剛登

 千曲運輸株式会社

  住所:小諸市加増578
      設立:1968年11月
  従業員数:80人
  事業内容:一般貨物自動車運送事業、ドローン事業、
                     物流コンサル事業 他
  電話:0267-23-4571

当社のコア技術・強み

 当社は青果物輸送から運送業界に参入しました。青果物物流は、「鮮度は『速さ』」が大命題であることから、当日収穫・当日予冷・当日発送が必須となり、運送業者の現場は、時間の制約を受けながら急な台数変更や追加納品等に即時対応してきました。この問題は、運送業者のみならず、生産者や卸売市場、発荷主それぞれが抱える課題が複雑に絡み合うため解決が困難と考えられていました。しかし、この課題を解決するために当社は、青果物物流のデジタルトランスフォーメーション(DX)に向け、新たにベジロジ(ベジタブル・ロジスティックス)事業(図表)を始めました。

コア技術の活用事例

 当社は、青果物物流を取り巻く課題を解決するために、以下の3つの柱に注力しています。
 1つ目は高鮮度冷蔵倉庫の活用です。葉菜類を最低48時間鮮度維持することでリードタイムの長期化を実現し、広域にわたる青果物の集約とかつてない効率的な配送を行う目途が立ちました。2つ目は高機能冷蔵車の開発です。温暖化による冷蔵性能の劣化を補う新規冷蔵ボディを開発し、長距離輸送における高鮮度輸送を可能にしています。3つ目は情報システムの構築です。2022年、長野市の炭平コンピューターシステム(株)様と共同で長野県「コンソーシアム活用型ITビジネス創出支援事業」の補助金を活用し、配送伝票の電子化の効果を検証しました。生産者から消費者までがデータを共有できる情報システムを構築し、物流のプラットフォームを利用することで、トラックの車輌位置や積荷情報・到着時間の共有を通じて商品と伝票データのリアル連携を実現し、トレーサビリティの精度と業務の効率化を図ることができると考えています。
 さらにもう2本の柱として、「カレッジ」と「プロデュース」があります。カレッジは、青果物物流事業者や従事者の意識、知識、技術の向上を目指します。青果物物流業界は、まだITリテラシーが低く、システムの浸透や実装には現場への教育やスケジュール管理が重要です。プロデュースは、青果物物流改革に必要な経営計画や設備投資などのコンサルティングを行います。

今後の事業展望

 当社は、ベジロジ事業における高鮮度設備の活用とデータの共有を通じて、サプライチェーンの全ての段階でお客様のビジネスだけでなく日本の農業を支えることを目指しています。競争力を高めるために、革新的な物流ソリューションを提供し、ビジョンの進化と新技術への対応を重視しています。
 今後もお客様のビジネスの成功を支援するため、品質と効率性に優れたパートナーとしてベジロジ事業に取り組んでいきます。

このページに関するお問い合わせ

産業調査

電話番号:026-224-0501

FAX番号:026-224-6233