天ざるそばや数量限定の更科セイロが人気の「信州そば処 一松亭」

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最終更新日: 2023年3月10日

  滝沢食品(株)は、創業が1913(大正2)年で今年110周年を迎える老舗そばメーカーです。精米や米雑穀業から事業を始め、53年に製麺部門を新設し、その3年後にスーパーへそばやうどんの納入を開始したことで売り上げが右肩上がりとなり、64年には「キリンラーメン」ブランドで即席麺市場にも参入しました。
 その後、全自動の大型乾麺製造設備を導入して生産体制を整えると、74年に大手食品メーカーの日清フーズ(株)(現(株)日清製粉ウェルナ)と「信州更科ブランドそば」の販売で提携し、そば乾麺の全国展開をスタート。工場の新設等を経て業容の拡大を図ってきました。
 現在は、そばの乾麺を中心に「滝沢更科」ブランドで全国に販売し、最も人気の高い「十割そば」は売り上げの大きな割合を占めています。
 

信州のおいしいそばを多くの人に食べて欲しい 

 信州更科ブランドそばの製造販売が軌道に乗った頃の79年に、「信州のおいしいそばをもっと多くの人に食べてもらいたい」、「お客様から直接声を聞きたい」との思いから、本社の隣に直営のそば店を開業しました。これが今回イチ押しの「信州そば処 一松亭」です。
 更埴IC近くの国道18号線沿いにあり、駐車場は60台分あります。店舗は、新潟県内の古民家から梁や柱を譲り受けて建築した風格ある建物で、入り口の水車が目印です。店内は吹き抜けで120席あり、さまざまなシーンで利用できます。

 

風格のある古民家風の店舗。左に見えるのは、国道からもよく見える店の目印の大きな水車
 

一番人気は「天ざるそば」

 一松亭の特徴は3つあります。1つ目は原料へのこだわりです。そば粉は国内産の良質なもののみを厳選し、つゆは3種類のカツオ節から出汁をとり、創業以来の製法を守っています。2つ目は、スタッフの接客です。お客様に喜んでもらえるよう常にスタッフが明るく迎えてくれます。3つ目は、メニューの豊富さです。一番人気の「天ざるそば」は、普通盛りでもボリュームがあり、5種類の天ぷらが付いています。また、1日20食限定の「更科セイロ」も人気です。これは、そばの実の中心だけをそば粉に使用した真っ白なそばで、「更科」という地域の名が付いた名物でもあります。天ぷらを添えた「更科天セイロ」も人気があります。さらにサイドメニューとして、そば粉100%使用の焼きたて「そばだんご」や「そばプリン」といったデザートもあるほか、うどんやご飯物も用意されています。 

地域で愛される店であり続けたい

 新型コロナの影響で、家で食べられる乾麺の売り上げが増加した一方、一松亭の客足には影響がありました。最近ようやく、平日はビジネスマンや地元客、土日はファミリー層や観光客で賑いが戻り始めています。広々とした店内では、お祝い事や法事での利用も増えており、「今後も地域の方々に愛され、観光で訪れた人に信州のそばのおいしさを楽しんでもらえる店であり続けたい」と滝沢玲奈取締役は語ってくれました。
 

(右)店内は吹き抜けで、広々とした空間が広がる
(左)手前は更科セイロとそばだんご。奥は一番人気の天ざるそば

 

 
 

 滝沢食品株式会社

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