リノベーションで住宅の魅力を高める「まつけんのリフォーム」

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最終更新日: 2022年9月9日

 1953年創業の松代建設工業(株)は、製材・住宅工事に始まり、建築・土木、不動産へと事業領域を広げてきた総合建設業者です。近年は住宅部門に注力しており、顧客の多様なニーズに対応した住宅ブランド「Mstyle house」を立ち上げています。また最近では、既存の住宅や空き家物件のリフォーム需要が高まっており、リノベーションの取り組みを強化しています。 

住宅をリノベーションする 「まつけんのリフォーム」

 イチ押しは、住宅の中・大規模な改修を行うために、2015年に立ち上げたブランド「まつけんのリフォーム」。その特徴は、施主の生活スタイルに合わせて間取り等を大きく変えるリノベーションを行うことです。
 長い年月住み継いできた個人住宅は、現代のライフスタイルに合わず、取り壊されてしまうことが多くありました。しかし、中には貴重な職人の手仕事や良質な木材が生かされているものも多くあります。同社のリノベーション工事は、こうした古い建物が持つ良さを残しつつ、施主の好みに合わせた間取りへの柔軟な変更や、耐震性の強化などにより、付加価値を高めることができます。
 例えば、下の写真では、間仕切りを取り除き、1階の低い天井を取り払って吹き抜けにしています。また、外側のサッシを断熱サッシに取り換えています。こうしたことで、広々とした空間を創り出しているほか、十分な彩光も確保しています。
 また、さらに下の写真では、現代の生活スタイルを重視して、部屋の間仕切りを取り除いて広い空間を実現した一方、丁寧な手仕事による障子や欄間などの建具は残し、新築住宅にはない高級感を表現しています。 このように、古い住宅の持つ良さを現代の価値観でデザインし直すことにより、次世代に受け継がれるリノベーションを行っています。  

梁や床の間を現代の価値観でデザインし直したリノベーションの 一例。
低かった天井を取り除き、吹き抜けにすることで開放感を演出

SNSで、若者層へ リノベーションの魅力を発信

 一般の人が古民家等のリノベーションの良さを知る機会は少ないです。そこで、新築にはないリノベーション住宅の魅力を知ってもらおうと、同社が手掛けたリノベーションの物件をインスタグラム等のSNSで積極的に情報発信してます。
 これにより、子育て世代を中心に、同社のリノベーションのデザインに共感し、コンセプトも理解した上で来店してくれる顧客が増えているといいます。 

リノベーションを住宅部門の第二の柱へと成長させたい

  最近は原材料価格が高騰する中、木材をそのまま利用することで、新築に比べ価格を抑制できるリノベーションの評価が高まっています。
 今後は、不動産業者や金融機関と連携しながらリノベーション可能な物件情報を掘り起こし、顧客とのマッチングを図ることで、「リノベーションを住宅部門の第二の柱へと成長させていきたい」と湯本宜成社長は展望を語ってくれました。

和モダンなリノベーションの一例。
襖を取り除き広々とした空間に生まれ変わった

 
 

 松代建設工業株式会社

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