脱炭素に挑戦する未来体験型ビレッジと365日大学

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最終更新日: 2021年7月9日

 株式会社アスクは、1984年に設立、86年に長野市でフリーペーパー「月刊ほっとパル」を創刊しました。2015年からは「サキベジR 推進協議会」を立ち上げ、健康増進啓発活動を展開、20年春にはシニアの社会参加の場「365日大学」を開校するなど社会ニーズに沿った事業を展開してきました。 

本社をゼロ・エネルギー・ハウスに

 同社のイチ押しは、21年度4月に移転した長野市西和田のゼロ・カーボン型新社屋です。
 二酸化炭素の排出削減は、工場などの産業部門に比べオフィスなどの業務部門では進捗が遅れています。そのため、同社は「脱炭素社会」への取り組みを21年度からの経営計画の重要施策として掲げ、本社社屋の脱炭素化から着手しました。
 新社屋の建物は高気密高断熱構造で、電力の全てを屋根に設置した太陽光発電で賄えるネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)です。かねて付き合いのあったハウスメーカーがモデルハウスとして使用していた3棟の個人住宅を、環境保全への思いが一致したことから譲り受けたものです。 

「未来体験型ビレッジ」として脱炭素の拠点に

 同社は、この新社屋を拠点に地域が脱炭素を実現するために必要な活動を行っていく考えです。
活動の1つ目は、ここを地域住民や企業が集える場とすることで、建物の性能そのものが脱炭素の鍵の1つであることを体験し、知ってもらうことです。2つ目は、脱炭素への取り組みを知らせ、考えるセミナーや勉強会などの開催です。地域企業の脱炭素製品などの情報も発信し、脱炭素に努力する企業の支援も行います。3つ目は、有機農法で、かつ、耕作も全て人手で行う「脱炭素農園」で採れた野菜の販売といったイベント活動です。同社は「365日大学」のメンバーと共に、長野市川中島で脱炭素農園も手掛けています。
 このように新社屋は単なるビジネスの場ではなく、我々が未来社会として目指す脱炭素社会が体験できる「未来体験型ビレッジ」をコンセプトとした複合拠点施設です。


 

「未来体験型ビレッジ」のコンセプトを掲げた新社屋

「365日大学」で環境保全も生きがいに

 「365日大学」は、定年退職後のシニアの生きがいを支えるフィールドにもなっています。現在、70余名の会員のもと、毎日のオンライン講座の他、農作業、手軽なスポーツなど多彩な活動を展開しています。農作業は、健康の維持・増進と同時に、土に触れ、農作物を収穫することで幸福度を上げる効果もあります。さらに脱炭素につながる脱炭素農園の活動は、会員のやりがい、生きがいにもなっています。「未来体験型ビレッジ」を訪ね、脱炭素について体験し学ぶとともに、シニアの方には「365日大学」への加入もお薦めです(365日大学の問合せ先/0120-365-065)。
 

 

365日大学農園部 水田プロジェク& 畑プロジェクト 2021年度スタート

株式会社アスク


  

 

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