創業から290年、地域の健康相談に薬と食のプロがワンストップで対応する薬局
株式会社 コウズケヤ

印刷

最終更新日: 2019年5月10日

 株式会社コウズケヤは、「健康創造」を企業理念に、上田市、東御市に5店舗を展開する薬局チェーンです。創業は江戸時代後期。地域に根を下ろして、約290年に亘り住民の生活や健康に寄り添う経営を続けてきました。

セルフメディケーションの時代へ

 今、急速な高齢社会の進行による医療・介護の財源不足を背景に、セルフメディケーションが注目されています。これは「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」です。しかし、一般の人が限られた知識だけで治療や予防を行うことには限界があります。
そこで、担い手として期待されるのが薬局です。国は、薬局に対して薬に関することはもちろん、健康全般に関する相談の窓口となることを求めており、介護、食品、運動など幅広い分野の専門家として、コーディネーターの役割を担うことを期待しています。                
    

高い専門性がファンをつくる

 ここ20年の間、地域住民の健康相談に的確に応えるために、特に力を入れてきたのが社員の専門性向上です。現在、社員40人は薬剤師24人のほか栄養士、管理栄養士など、ほぼ全員が資格を持った専門家というプロ集団になっています。 社員の高い専門性は、顧客の健康状態や症状に応じて的確な商品提供を可能にしています。OTC 医薬品(市販薬)では、顧客情報の蓄積と的確な問診により、類似商品の中から顧客に最も合った医薬品を提供しています。また、健康食品は自ら試して納得した商品をそろえ、介護用品も顧客が使用した体験をフィードバックしながら販売をしています。これらは同社を訪れる顧客に安心感を与えており、多くがリピーターとなっています。
 こうした取り組みは、同社が所属する一般社団法人日本薬局協励会が選定したOTC 医薬品(市販薬)の販売において、県内約50の会員薬局の中でもトップクラスの販売実績にも繋がっています。

▲地域住民の健康相談に専門知識を活用して対応する
 

地域の健康相談にワンストップで応じる 

 また、プロ集団の強みを生かして、従来から薬剤師によるセミナーのほか、管理栄養士による食生活に関するセミナーなどを開催し、地域住民の健康維持・増進に積極的に取り組んでいます。こうした健康イベントの定期的な開催は、16年に国が導入した「健康サポート薬局」制度の届け出基準の一つにもなっています。多くの薬局が対応するのは難しいという点ですが、同社はこれまでの取り組みで、基準をほぼ満たしており、県に届け出する予定です。
「今後も高い専門性を生かし、在宅医療への対応を含めた調剤やOTC医薬品、健康食品の提案で、健康に関する地域の皆さんの問題解決にワンストップで対応していきたい」と、斎藤克也社長は語ってくれました。
 

▲店内はグリーンで統一感を出し、OTC 医薬品、
健康食品等が豊富に取り揃えられている

株式会社 コウズケヤ

 

このページに関するお問い合わせ

産業調査

電話番号:026-224-0501

FAX番号:026-224-6233