メイドインSUWAで磨き上げた手のひらサイズの単眼鏡「新型SEEK」
株式会社 ライト光機製作所

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最終更新日: 2017年11月10日

   ライフルスコープや双眼鏡の世界的メーカーであるライト光機製作所は、高い評価を受ける光学技術を手のひらに収まるサイズに凝縮した単眼鏡「SEEK」の新型を2017年2月に売り出しました。本製品は、ライフルスコープ製造で培われた高精度・高品質な光学設計力を生かし、レンズ5枚、プリズム2枚を使い、どこでもピントが合うような構造となっています。

 

▲本社外観

諏訪市の連携事業補助金の活用から

   「SEEK」は約15年の歴史を持ち、SUWA ガラスの里で販売されてきました。その手軽さと淡い色合いから、主に大人の女性に人気がありました。「デザインなどを工夫することで男性にも販売層を広げることができるのではないか」とSUWA ガラスの里は、多くの産品を扱う中で「SEEK」の可能性を感じ、諏訪市の産業連携事業補助金を活用した異業種との連携によるブラッシュアップ案をライト光機製作所に持ち込みました。

 デザイン・パッケージ会社との連携

 デザインについては、諏訪地域での案件に多く関わっているZEST 社(塩尻市)が手掛けました。同社からは、本体の色合いや質感をより男性好みとするために、自動車のメタル感を感じさせる艶やかな赤、黒、紫などの色を使うことや、本体の一部にゴム素材を使うことでシックな基調とすることの提案がありました。さらに、海外での販売も想定して、赤色の「SEEK」はカブキレッド、黒色はスモウブラック、紫色はニンジャバイオレットとネーミングに趣向を凝らしています。
 また、今までは本体のみ単体で販売していたが、高品質な製品にはハイセンスなパッケージが欠かせません。漆黒で重厚な印象のパッケージをZEST 社がデザインし、それを表現できる素材は岡谷市の株式会社林紙器製作所からアドバイスを受けました。
 



▲メタリックに仕上がった新型SEEK

 

▲漆黒で重厚な印象のパッケージ

 

 地元で使って喜んでもらえる製品を

 さらに新型「SEEK」は、SUWAガラスの里や諏訪湖サービスエリア内のSUWA プレミアムSHOP、全国のビックカメラ・コジマなどで1台5,500円で販売されています。SUWA プレミアムSHOPでは、8カ月で約2,000台を売り上げ一番の人気商品となっています。もちろん、大人の女性のみならず男性顧客をファンとして取り込んだ結果です。さらに数量200台限定の高級双眼鏡も同じ連携先と開発しており、諏訪圏工業メッセで展示発表しました。現在、SUWA プレミアムSHOP で扱っており、こちらも好評を博しています。

 岩波社長は、「当社の主な製品はライフルスコープという一般人には馴染みが薄い製品だ。そのため、『SEEK』のような地元の皆さんに気軽に使って喜んでもらえる製品を更に開発していきたい」と今後に向けた思いを語っています。 
 

株式会社 ライト光機製作所

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