歩行ケアで健康支援サービスを提供
SAKUNOコーポレイション株式会社
センサ開発を手掛けるマイクロストーン株式会社は、歩き方の特徴や癖が診断できる小型計測器「THE WALKING」を2014年に開発し、健康支援サービスを開始しました。そして、2016年3月にこのサービス部門を独立させ歩行ケアを行う新会社「SAKUNO コーポレイション株式会社」を設立し、拠点となる店舗を軽井沢町(北佐久郡軽井沢町軽井沢861-3)に設置しました。
正しい歩き方で健康に
同社の小型計測器「THE WALKING」を活用した「歩行ケア」サービスのメニューは、モノとコトが融合されています。
まず、小型計測器を背中と腰に装着し、10メートル程を歩くことでデータが取れます。データはパソコンに無線で送信されるため、専用ソフトで解析された結果が瞬時に顧客に伝えられます。この結果を元に、健康運動指導士が歩き方に関して解説し、健康につながるアドバイスを行います。歩き方に癖がある人は多く、場合によっては腰痛の原因になっていることもあります。
また、この指導に併せ、自然に正しい歩き方ができるようになるシューズやインソール、サポーターも提供しています。癖を直すのにサポート用品があるのはありがたいものです。
シューズは大リーグでも注目のワールドウィング社(鳥取県)製のBEMOLORで、地面へ着地する際の荷重を、足の指の動きを誘導することで分散する構造を持ちます。理想的な体重の移動が促されるため、歩行の改善につながります。なお、必要に応じ、その人に最適な靴を提供するため、靴職人との連携も進めています。また、関節などに巻くサポーターは、ソチ五輪の公式サプライヤーとして認定されているバウアーァインド社です。歩く際の動きをサポートする造りとなっており、シニア層からの引き合いが多いそうです。
コトを提供し、豊かな人生のお手伝い
旧軽井沢の別荘地の一角に位置することから顧客には別荘客が多く、歩行を通じた健康への意識は高いそうです。同社は顧客とのふれあいから、自社の事業が単なるグッズなどの販売ではなく、幸せに貢献する「コト」を売っていることに気付き、企業理念を『健やかで豊かな人生を咲かせるSAKUNOコーポレイション』としました。
全国にファンを広げたい
「歩行ケア」サービスは、この旧軽井沢店のほか、佐久市新子田のマイクロストーン本社、そして、10月からは佐久総合病院の近くにある佐久市臼田健康活動サポートセンターでも受けることができます。さらに県外では、神戸市のポートアイランドにも支店を設置。全国にファンを広げる計画です。「東京五輪の頃には歩行ケア事業を軌道に乗せ、日本人の健康を歩行から改善していきたい」と白鳥社長は未来を見据えて語られました。
産業調査
電話番号:026-224-0501
FAX番号:026-224-6233