経済月報2013年7月号

医療・介護周辺サービスの事業化に向けて

　わが国は世界第1位の高齢化国であり、これに伴い医療費や介護費も急増してきているが、今後もさらに増加傾向をたどると見込まれている。一方、低成長、人口減を背景に今後も税収、公的保険料など収入面は伸び悩むものとみられ、医療・介護費用の抑制が喫緊の課題となっている。こうした課題の解決策として、経済産業省では2010年度より公的保険外の医療・介護周辺サービス産業を創出させる事業を開始している。 　本稿では、わが国の医療・介護周辺サービスの現状や経済産業省の施策に基づく取り組み等の先進的な事例を紹介し、事業化のために必要な課題等を整理したい。