ガソリン高騰下、燃費向上・エコドライブの薦め(2008.05.27)
ガソリン高騰、自動車保有台数が高い長野県にとって痛手は大きい
ガソリンが高騰している。先月、道路特定財源の暫定税率の期限切れで県内レギュラーガソリンが134円になったのも束の間、5月に入って租税特別措置法案の再可決で復活し160円台に跳ね上がっている。そして、6月には170円台にもなるらしい。
長野県の一世帯当たりの保有台数は1.6台と全国8位で、乗用車保有台数は約128万台という、自動車にかなり依存している県にとっては厳しい状況となっている。
高騰するガソリン対策。最も重要なことは「車は家でお留守番」そして「エコドライブ」
高騰するガソリンに対して最もいいのは、まず自動車を極力使わないこと。例えば、通勤や買物など2キロぐらいは歩いたり、自転車を利用したり、「自動車は家でお留守番」をしてもらうことだ。そして、やむを得ず自動車を利用する際には、燃費のいい自動車の乗り方についての工夫が必要となる。
4年ぐらい前から地球温暖化対策として、環境省、警察庁などからなる「エコドライブ普及連絡会」がエコドライブのポイントを「エコ10ドライブ」として薦めている。これは、まさに省エネ運転の推進そのものなので、それを見直してみたい。
自動車の燃費向上のための必要なこと。乗る前の心がけ「不要な荷物は下ろしましょう」
まず、自動車に乗る前の心がけから、一つに「不要なアイドリングは止めよう」。荷物の積み降ろしや駐車場の空きを待つ間など、ちょっとした時にエンジンを止める事が重要。
2つめは「タイヤの空気圧のチェック」。へこんだタイヤでの走行は燃費を悪くする。空気圧の適正値からおよそ1/4減った状態では、1回の給油で1リットル近くのガソリンの無駄使いになるという。
3つめは、「不用な荷物は下ろしましょう」。うっかり買い物をした物等をそのまま積んでいるということは意外に多いが、荷物をたくさん積むと、当然燃費は悪くなる。特に、排気量が小さい車ほど、積み荷による燃費悪化の影響を受けやすくなるため気をつけたい。トランクにうっかりゴルフバックなんていう皆さんも多いのでは。
4つめとして「出かける時は計画的に」。出発する前にルートプランを立てることは大切。ゆとりある運転で、迷わないことは、燃料の無駄使いを防ぐことになる。
では運転の仕方で心がける点。「ふんわり運転」のすすめ
次に運転の仕方としては、5つめとして、いよいよ暑くなってくる時期だが「エアコンの温度設定は1度高めを」。暑いのでついエアコンを強くしがちだが、エアコンの温度や風量をこまめな調節が必要。
6つめは「急発進、急加速はやめましょう」“急”がつく操作は危険なばかりでなく、燃費にも悪い影響を及ぼす。100回の急発進や急加速で約1.2リットルのガソリンを余分に消費する。どうすべきか。アクセルもブレーキもふんわりと踏む「ふんわり運転」がおすすめ。
そのためには、7つめとして「車間距離は余裕を持つこと」。車のスピードは速度を一定に保つのが燃費向上につながる。そして、8つめは「エンジンブレーキの積極利用」。エンジンブレーキとは、フットブレーキを使わずにアクセルを戻すことでスピードが落ちる状態をいう。これによりコンピュータが燃料の噴射を抑える。
9つめは「暖機運転は適切に」。今の車はほとんどが走りながら暖めるウォームアップ走行で充分。エンジンをかけたら即スタート。
最後に「駐車場所は良く考えて」。違法駐車など交通妨害で他の自動車の燃費を悪くしないように気をつけたい。
詳しくは環境省のHP「チーム・マイナス6% エコドライブ」をご参考に。
(2008.05.27)
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