買い物にマイバック持っていっていますか?(2007.07.31)

買い物でレジ袋をもらっている理由は

 最近、スーパーなどでの買い物でマイバックを持参する人を多くみかけるようになってきた。そこで、県内消費者に買い物の際、レジ袋をもらっているのか、有料に対してどう思うかなどを尋ねた。

 県内893世帯へアンケートを実施し、567世帯からの回答を得た。

 まず、「買い物でレジ袋を現在もらっているのか」を聞いたところ、「毎回もらっている」と「時々もらっている」を併せ約7割がレジ袋をもらっており、依然としてレジ袋の利用が多い事がわかる。

 もらう理由としては、「買い物の量が多い、大きさが大きい」、「レジ袋がほしいから」とその必要性を訴えるものが半数ある一方で、「マイバックを忘れたから」、「レジで品物を袋に入れて渡してくれるから」、「レジで袋が要るか要らないか聞いてくれないから」とマイバックの浸透や小売店側の働きかけで減らせそうなものが7割になっている。

レジ袋が有料になったらどうするか

 約5割が有料に「賛成」。「反対」はわずか1割と、レジ袋有料化はそれほど違和感がないようだ。また、レジ袋の購入を止めマイバック持参に切り替える「値段」については、「1~2円」では1割程度にすぎないものが、「5円」では半分、「10円」では8割の方がマイバックに。

 しかし、マイバックに切り替えると言いつつも、競合先がある限り、ひとつの店が有料としたとたんに無料で配布する店にお客が流れてしまう心配もある。そこで、「レジ袋が有料になった場合に本当に店を変えてしまうものかどうか」たずねた。

 結果は、レジ袋が有料になっても「マイバックを持参して、今までの店で買い物をする」という回答が約8割と圧倒的に多く、「無料配布している店に変えて、買い物をする」は僅か3.7%と極めて少数派になっている。店はレジ袋の値段でなく、商品や利便性で選ばれるのである。

県内でのレジ袋有料化の可能性は

 県内消費者の声にあるように、レジ袋の有料化に対して反対意見は限られる。そして、レジ袋を止めてマイバックを持参するようになる有料化の価格というのは、5円以上で半数、10円以上で8割近くというように、ある一定の価格以上の設定で効果を出るようだ。仮に有料となっても、それが原因で店を変えてしまうというお客もごく一部という事も分かった。

 実際に、県内でも松本のアップルランド寿店では、7月から実験的にレジ袋の有料化を開始した。客足への影響はこれからだが、マイバックの持参率が6割に上がるなど順調なスタートを切った。

 県内において、レジ袋の有料化はそれほど抵抗なく受け入れられるのではないだろうか。

 これからは、少なくとも買ったものをレジ袋に無条件に入れるような方法は、考え直されるべき時期にきているのではないか。そのためにレジ袋の有料化というのは大きなきっかけとなる。アンケート結果にあった通り、レジ袋をもらう理由の多くが無自覚のまま、ただレジ袋に入れてくれるから受け取ったりしており、こういう場合は、有料化されれば当然「いらない」ということになる。

 レジ袋削減だけでゴミ問題や地球温暖化対策は済むものではないが、こうした身近な取り組みこそ重要であり、環境先進県として長野県が全国に先んじて取り組むべきテーマであるように思う。

(2007.07.31)

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