熟年夫婦は寒い?夫婦円満で心もお財布も楽に(2007.05.22)
エアコン大手のダイキン工業が、「現代人の空気感調査」を発表。夫婦共有時間に感じる温度は?
この調査は、夫の定年退職などで夫婦の共有時間が増える団塊世代の「熟年夫婦」と、結婚歴3年未満の「新婚夫婦」の2つの世代について、“意識の違い”や、空調メーカーならではの質問として“空気の感じ方”などを探ろうとしたもので、面白い内容なので紹介しよう。 夫婦の共有時間について定年退職を迎えた方の多い熟年夫婦は「増えている」と回答した人が約6割占めている。一方、働き盛りの新婚夫婦は「増えている」は半分の3割にとどまっている。
では、共有時間が増えた場合に、どのように感じているかをみると。
新婚夫婦は「嬉しい」が9割とほとんどだが、熟年夫婦は「嬉しい」は6割程度にすぎず、逆に「憂鬱」が4割となっている。そして、この熟年夫婦の男女別の結果はショックなもので、お父さん方が「憂鬱」が2割程度に対し、お母さん方は5割、半数以上が「憂鬱」と感じている。
次に、空調メーカーならでは質問として、夫婦一緒のときの体感温度を聞いている。人間の温度感覚である「体感温度」は、気温・風などのほか、心理的な状態などの影響を受けるようだ。
一緒にいるときに体感温度は上がるのか下がるのかについて。
新婚夫婦は「上がることが多い」が9割で「下がることが多い」は1割とごく僅かであるのに対し、熟年夫婦では「上がることが多い」が約7割、「下がることが多い」が約3割と多い。
新婚夫婦の体感温度がほとんど上がることはなんとなくわかるが、熟年夫婦の3割が下がるというのはどういうことなのだろうか。もう少しアンケート結果をみると。
「下がる」について熟年夫婦では、お母さん方はお父さん方の倍の回答になっている。
つまり、熟年夫婦ではお母さんはお父さんといると「寒い」と感じる人が意外と多いらしい。
これはお父さんの寒いおやじギャグばかりのせいではないと思うのだが、体感温度が下がる理由をお母さん方に聞いてみると、「自分の自由な時間が減る、気を使って疲れる、ストレスが溜る、嫌な面が目に付く、何かと腹が立つ」というような回答が多い。
「何かと腹が立つ」などといわれても我々男性は困ってしまうが・・・
熟年世代のお金の使い途としては、旅行が一番の人気のようだが、ある定年退職を迎えた方に聞いてみたところによると、今まで仕事一本でやってきて奥さん孝行をほとんどしてこなかったので、旅行に行くんだなんてことを言っていた。実は熟年離婚対策だなんて言う口の悪い人もいるが・・・
ファイナンシャルプランナーの高橋希代子さんという方の推計によると、熟年夫婦が離婚した時と離婚しない場合を80歳代まで年金をもとに試算してみた場合、夫婦仲良しで暮らすことは、離婚する場合にくらべて2,500万円もお得との結果もある。(妻の加給年金なし、一人暮の非効率etc)
定年退職後の長い第二の人生、夫婦仲良く暮らせば心ばかりでなくお財布の方も楽になるようです。
(2007.05.22)
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