半導体製造装置

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最終更新日: 2020年1月24日

2019年10-12月の現況と2020年1-3月見通し

 

国内は、ハイブリッド車やEV向けの車載用パワー半導体の生産が堅調で、関連する製造装置の需要も底堅かった。海外は、スマートフォン向け半導体の在庫調整に加え、米中貿易摩擦の影響による生産の落ち込みもあり、半導体関連投資の先送りから新規の装置需要は低調だった。一方、自動車やIoT製品に使用されるセンサー等の需要は増加基調にあり、それらに用いられる半導体用のウエハーといった素材加工や、関連する組み立て・検査などの装置受注は安定的に推移した。


 

国内は、車載用パワー半導体の製造ラインにおける設備投資が引き続き見込まれ、関連する装置も堅調な需要動向となる見通し。海外は、スマートフォン向け半導体の在庫調整や貿易摩擦の影響により中国を中心に半導体関連投資に対する抑制傾向が続くとみられ、装置の新規受注は低調な推移が見込まれる。自動車などに使用されるセンサー等に関連する製造装置の需要は堅調なものの、半導体業界全体としては設備投資に対する慎重姿勢が続き、製造装置の受注は弱含む見通し。

2019年7-9月の現状

国内は、車載用のパワー半導体の需要が底堅く推移し、関連する製造装置の受注も堅調だった。海外は、スマートフォン向け半導体の在庫調整により機械装置の新規受注が伸び悩んだほか、米中貿易摩擦の影響による投資の先送りから中国関連の需要が鈍い動きとなった。一方、自動車やIoT製品に使用されるセンサー向け半導体やウエハーなど素材関連の製造装置では、需要が旺盛だった昨年からの受注残があり、高稼働が続いた。

2019年4-6月の現状

国内は、車載用のパワー半導体の需要が堅調で、製造装置の受注は安定的に推移した。海外は、スマートフォン向け半導体の生産ラインで既存装置の稼働が続き、新規の機械受注が落ち込んだほか、米中貿易摩擦の影響による投資鈍化が続いた。また、メモリー製品は在庫調整が生じ、関連装置の需要が伸び悩んだ。しかし、自動車やIoT製品に使用されるセンサー向け半導体やウエハーなど素材関連の製造装置は需要が増加した。業界全体では、需要が旺盛だった昨年の受注残への対応を継続している企業が多く、生産設備は高い稼働率を維持した

2019年1-3月の現状

国内は、車載用のパワー半導体の生産ラインを中心に設備投資が堅調で、製造装置の受注は安定的に推移した。海外は、スマートフォンの落ち込みや米中貿易摩擦の影響により半導体関連の投資が鈍化し、中国などにおけるデータセンター用サーバー向けのメモリーなども一部で在庫調整に伴う減産が生じた。しかし、自動車やIoT製品向けのセンサーなどは需要が安定しており、関連する半導体製造装置の引き合いは順調に推移した。業界全体では、これまで続いた部品調達難が緩和し、生産遅延に改善がみられた

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